昨年11月、熊谷空襲75周年記念出版「最後の空襲・熊谷」を発行しました。お陰様で多くのメディアなどで取り上げていただき、この度重版を出来いたしました。写真は八木橋デパートの須原屋さんの売り場です。その他、戸田書店、くまざわ書店などでも販売しています。
価格 1,980円(税込み)
2020年は熊谷空襲から75年の節目の年です。
私たち熊谷空襲を忘れない市民の会では、記念企画として「熊谷空襲75周年記念出版プロジェクト」を立ち上げ、本を作成することにしました。プロジェクトには、会以外の方にも参加を呼びかけ、6名の編集委員でスタートしました。
編集委員会では、どんな形の本にするか検討を重ね、骨格を固めていきました。熊谷空襲については、体験談をまとめたものや研究書など数多くの本が出版されています。これらはいわば熊谷の歴史遺産ともいえます。ただ、こういった出版物の内容を踏襲しても現実的にはなかなか響かないと思いました。何より、体験者が少なくなっています。
そこで、現時点に立って未来への継承をどのようにしたらいいのか考えました。そういった検討の中から、現役高校生による熊谷空襲体験者へのインタビューをメインに据えようという流れができてきました。それと、座談会形式で空襲や戦争についてざっくばらんに語ってもらい、戦争の実態が、市井の人々の声として浮かび上がればとの思いで、熊谷の地で文化を牽引している3名の方をお招きして座談会を開催しました。
それぞれ、第2章、第3章でまとめました。そのほか第一章は、戦前、戦中、熊谷空襲、戦後と歴史的に概略したものです。第4章は、空襲を歴史的にとらえて考察しています。お読みいただければ幸いです。